陸 軍 士 官 学 校 校 歌
作詞:寺西多美弥(36期) 作曲:陸軍戸山学校軍楽隊
1 太平洋の波の上 2 誉れも高き楠の 3 隙ゆく駒のたゆみなく
昇る朝日に照りはえて 深き香りを慕いつつ 文武の道にいそしめば
天そそり立つ富士が峰の 鋭心みがく吾らには 土さえさくる夏の日も
永久に揺るがぬ大八洲 見るも勇まし春ごとに 手にぎる筆に花開き
君の御楯と選まれて 赤き心に咲き出ずる 星欄干の竜おどる
集まり学ぶ身の幸よ 市ヶ谷台の若桜 揮う剣に竜おどる
4 戸山代々木の野嵐に 5 学びの海の幾千尋 6 思えば畏年ごとに
武を練る声も勇ましく 分け入る底は深くとも 行幸ましつる大君の
露営の夢を結びては 立てし心の撓みなく 玉歩の跡も度しげく
身を習志野の草枕 努め励みて進みなば 賤交りて皇子の
水路遥けき館山に 竜の顎の玉をさえ 学びまししもこの庭ぞ
抜手翡翠のあざやかさ いかで取り得ぬことやある 実に光栄の極みかな
7 いざや奮いて登らばや 8 ああ山行かば草蒸すも
困苦の岩根踏みさくみ ああ海ゆかば水漬とも
理想の峰に意気高く など顧みんこの屍
鍛え鍛うる鉄脚の われらを股肱とのたまいて
歩ごと聞かずや誠心を いつくしみます大君の
国に捧ぐるその響き 深き仁慈を仰ぎては