婦 人 従 軍 歌
作詞:加藤義清 作曲:奥好義
1 火筒の響き遠ざかる 2 わきてすごきは敵味方 3 やがて十字の旗をたて
跡には虫もこゑたてず 帽子飛び去り袖ちぎれ 天幕をさして荷ひゆく
吹きたつ風はなまぐさく 斃れし人の顔色は 天幕に待つは日の本の
くれなゐ染めし草の色 野辺の草葉にさもにたり 仁と愛とに富む婦人
4 真白に細き手をのべて 5 味方の兵の上のみか 6 あな勇ましや文明の
流るる血しほ洗ひ去り 言葉も通はぬあだ迄も 母と言ふ名をおひ持ちて
まくや繃帯白妙の いとねんごろに看護する いとねんごろに看護する
衣の袖はあけにそみ 心の色は赤十字 心の色は赤十字